東京金はレンジを上抜け、一段高へ

 金ETF「SPDRゴールド・トラスト」の金保有高は、8月7日に年初来最小量786.87トンとなったが、14日から増加に転じ、28日時点では814.36トンとなり800トンの大台を回復した。年初来最大量は867.00トン(6月8日)。トランプ大統領の側近解任や言動を受けて政権運営に対する不透明感が強まっている。米連邦準備制度理事会(FRB)による利上げ見通しも後退し、ドル安が強まったことで、金利を生まない資産である金が見直されているようだ。

 東京金は、29日早朝に北朝鮮が弾道ミサイルを発射したことによる地政学的リスクの高まり等を受けて、一気に年初来高値を更新した。この日発会した2018年8月限は4593円で発会し、他限月もすべて4590円台まで上昇した。全限月が4600円に接近し、1年5ヶ月ぶりに高値をつけた。今回の金の急上昇は北朝鮮のミサイル発射が強材料になっている面はあるが、根底にあるのは米国の追加利上げ見通しの不透明感だろう。また、トランプ政権に対する不信任も考えられる。

 ドルインデックスは年初から下落基調を強めており、ドル安が金を押し上げている。また、金ETFがここにきて増加に転じているのも、史上最高値圏にあるNYダウへの警戒感が背景にあるのだろう。著名ヘッジファンド運用者や大手金融機関は、バリュエーション的に米国の株価が割高にあり、危険領域にあると警告している。

 北朝鮮情勢が落ち着けば金相場も調整場面を迎えようが、今後、9月9日の「建国記念日」や10月10日の「朝鮮労働党創立記念日」を考えると、ミサイル発射は今回限りとは言えず、地政学的リスクは継続し、金相場の上昇基調は続くだろう。東京金は4400円~4553円のレンジを上抜けたことで、レンジ幅150円を4550円から上方に伸ばして4700円がターゲットとして算定される。果たしてどうなるか。
 
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