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風向き変わる。地政学リスク再浮上

 保守強硬派が新大統領となった場合、イランの政策が対外強硬路線に転じ、中東の地政学リスクが高まる可能性もあるだろう。核合意が反古になれば、イランとサウジの核開発競争の可能性も意識される。

 大統領選挙では、現職のロウハニ氏に続き、ライシ氏とガリバフ氏の強硬派が有力候補と目されている。ライシ氏はイランの最高権力者ハメネイ師の後継者の一人。一方、ガリバフ氏は知名度の高い人物。強硬派の票が割れる可能性が高かったが、保守強硬派による一本化が進んでいるようで、予断を許さない状況だ。

 5月19日の第一回投票で過半数を獲得する候補者が出なければ、5月26日に上位2名による決選投票になる。

 経済制裁解除後のイラン原油生産は増加している。欧米諸国からの経済制裁の影響で、2015年末時点で日量280万バレル程度まで減少していたが、2017年1月の生産量は日量380万バレルに達した。これが、強硬派勝利、再度の経済制裁となると、イラン増産分が減少するリスクが浮上する。

 現職勝利・制裁解除継続なら、更なる増産に期待が集まるものの、ここから生産量が増加するためには、長年にわたる投資不足から老朽化が進んでいる石油関連施設への新規投資が必要と見られ、この1年間で見られたような増産ペースは期待できないだろう。
 
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