金は安全資産としての役割大幅後退へ

 中国の需要合計は10%増の255.2トンで、インドを上回っている。宝飾品需要は8%増の156.6トン、投資用需要は13%増の98.6トン。しかし、景気減速懸念からこのペースが今後は鈍化するとみられ、世界ベースでの金の需要は厳しくなるとみられている。
 インド・中国の買い手控えの中、NY金の上昇トレンドのシナリオが崩れてしまい、今回の急落につながったとみるべきで、両国の需要低迷が続く限り、基調は戻り売りと推測される。
 NY金は早々、1579.8ドルまで戻りをみせ、3分の1戻りを完了しており、目先半値戻しとなる1599ドルまで戻り切れるかどうか注目される。300日移動平均も嵩になるとみられる。
 欧州の信用不安の長期化は避けられず、金は戻り一巡後、6月にかけて500日移動平均線である1500ドル前後を試すと考えたい。週足でみると、重要な節目である100週移動平均線を下回ると、下げに弾みが付くことになるとみる。
 6月から7月にかけてインドでは金の不需要期を迎える。6月にはギリシャの総選挙も再開される見通しで、6月にかけての再度の急落を警戒しつつ、対処していきたい。
 東京市場では売られ過ぎからの買い辛抱の動きが大衆筋で目立っていた。いわゆる逆張りの買いとなるが、その間の下落局面で順張りの売りを仕掛けていれば、かなりの収益になったとみられ、売りやすかったともいえる。今後とも逆張りスタンスの仕掛けはマイナスが膨らむ可能性があるため、避けるべきで、順張りの仕掛けが今後とも無難である。

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