供給過剰が鮮明なトウモロコシ

 注目の2012年度の黒海周辺地域の生産高だが、ウクライナは2400万トン(前年度は2284万トン)、セルビアは700万トン(同630万トン)とされ、期待したほどの増加を米農務省は想定していない。ただし、市場ではウクライナでも作付面積が1.5倍に増加するとの観測がある状況で、今回の黒海周辺地域の供給があまりにも少ない数字を計上したとみられる。ちなみに、前年5月の需給報告でウクライナの生産高予想は1450万トンだったが、結果的にそこから834万トンも急増しており、従って今回の数字もあまり参考にはならないだろう。
 ウクライナの2012年度の輸出は1400万トンとし、2011年度と変わらずと想定しているが、生産高は増加すれば、輸出も増加は避けられず、2000万トンに将来的に達することも想定しておきたい。
 つまり、世界的にトウモロコシの供給はかなりジャブ付くとみるべきで、この弱気な見通しは今後明らかにされることになるだけに、相場の下押し圧力は今後とも続くことになりそうだ。
 新穀12月限はひとまず5ドルの大台を維持しているが、いずれ5ドルを大きく下回り、4ドル台半ばで推移するとみている。期近は目先のタイト感から下げ渋る場面も想定されるものの、それでも5.50ドルは意識される。長い下降トレンド形成にシカゴは向かっている。東京もこれまで同様、戻り売りスタンスで対処したい。

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