金相場底入れへのロードマップ

また、為替市場ではドルに対する強材料もここでひとまず出尽くすことを意味しよう。市場は材料を常に先取りして織り込んでいくため、「噂で買って、事実で売れ」状態になり、利上げ後にドルが継続的に上昇するよりも軟化するケースが多い。また、利上げの実施により、市場は、従来の金融緩和が功を奏して米景気が回復していることが判明し、FRBが懸念していたインフレ率も目標とする2%に向かって上昇していくメドが着きつつあることを認識するのではないか。端的に言えば、景気が回復しているため、今後はインフレ率が上昇していくということを意味しよう。米国の輸入物価はドル高を受けて下落している。10月の輸入物価指数も前月比0.5%下落し、市場予想の0.1%下落を上回る落ち込みとなった。これで過去16カ月のうち14カ月下落しており、インフレ率を押し下げている主因となっている。しかし、対前年比を見ると-10.0%前後で底値を形成しつつあり、ピーク(8月は-11.4%)を過ぎた可能性がありそうだ。今後、これが是正されていくということは、ドル高基調に変化が出て来ることを意味しよう。金利を生まない金は、米国の利上げが弱材料となり、また、為替市場ではドル高を受けて割高感から押し下げられた。この2つの弱材料が利上げを契機にして薄れていく可能性が高くなっている。現況の下落基調にまだピーク感が出ていないものの、目安となる日にちは12月16日と迫っている。12月の金の下落は、今年最後のクリスマスプレゼントとスクルージ(小説クリスマスキャロルの強欲な主人公)は喜ぶかもしれない。

nyg1111

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