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欧米と中国の新車販売は好調 産地国も需給緩和を是正する方向へ舵取り

 供給の状況にも変化がある。タイ、インドネシア、マレーシアの各生産国において、生産調整の動きや価格支援策が次々と打ち出され、需給失調を是正しようと躍起である。

 最も汎用性の高いTSRグレードの場合、シンガポール期近ベースで1日に一時137.4セントまで下落して5年ぶりの安値をつけた。またインドネシア産TSR現物取引価格もキロ当り135~140セントまで安くなっている。両市場ともに2011年の高値から4分の1以下まで下がっているわけで、これに対し生産各国の農民が悲鳴を上げている。

 一連の状況に対応するため、インドネシア政府が音頭取りとなって生産各国は最低販売価格を設定する動きである。またタイ政府も計画していた政府保有在庫の売却を見合わせる状況となっているわけで、これ以上の天然ゴム需給の緩和と価格下落に対し本腰で取り組む姿勢が鮮明だ。

 以上の状況からして、少しずつ供給過剰は改善の方向にあると見受けられる。少なくとも、これまでのような構造的な増産の傾向に歯止めがかけられるとともに、均衡化の方向へと舵取りされていることは論を待たない。その効果は即効性はなくとも、時間をかけながら構造的に変化していくものと考えられる。

 現在、東京ゴム先物市場の先限は2015年3月限であるが、この限月が世界最大の天然ゴム生産国タイの減産期の入り口にあたる時期であることを考え合わせると、ダウントレンドが解消されて下値固い動きへと変化すると期待してよいのかもしれない。■

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