ゴム市場「中国の大型連休で地合いが変化するか?」

 中国市場は、国慶節により10月1日~7日が休場となります。この大型連休でゴム市場の地合いが変化する可能性があります。上海ゴムは、この1ヵ月半で24%ほどの下落となり、これまで世界の天然ゴム価格の下落をリードしてきました。特に上海ゴムの納会となった9月15日後からの下げ幅が早まりました。その理由として、納会当時の当月限と半年先の限月との価格差が2000元(キロ当たりの円換算で約35円)ほどにまで拡大していたことから、「納会後のサヤすべり」が激しかったようです。更に、大型連休を前にして買い方の手仕舞い売りも加速したようです。
 上海ゴム取引中心限月(1月限)は9月26日に安値を記録したが、その後は比較的底堅く推移しております。9月29日時点での上海ゴム当月限は、5営業日連続で1万500~600元付近の下値抵抗を感じさせるような値動きをしております。1万500元をキロ当たりのセント換算にすると約170セントとなり、ここから中国の天然ゴム高率課税分の10%を差し引くと153セントとなります。同日のタイ輸出業者の11~12月積みFOBオファー価格が155セントですから、産地現物価格が上海ゴム市場の下値抵抗となっているようです。
 9月29日の上海ゴムは1.6%安となりましたが、同日のタイ輸出業者の11~12月積みFOBオファー価格が5セント高の155セントと、2ヶ月ぶりの大幅高となり、産地現物価格の底堅さが感じられました。タイ政府は9月19日、共同組合や企業が農家から天然ゴムを購入するための融資額300億バーツ(約1000億円)を承認しました。その内訳は、天然ゴム農家からの現物購入に150億バーツ、天然ゴム現物の加工に150億バーツの融資枠が振り分けられます。こうしたタイ政府のてこ入れ策により、産地価格の下値抵抗が強まってきたようです。

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