先行きを暗示する9月限納会 上海と東京で共通の期限切れ問題

 注目の東京ゴム9月限納会は急落して幕を閉じた。納会値は159円80銭で前日比8円20銭安、受け渡しは615枚となった。150円台の納会値は2009年6月限の151円60銭(受け渡し86枚)以来、5年ぶりとなる。

 渡方の主力はタイ輸出業者からの還流物に占められた一方で、受け手は商社という。9月限納会は1年間の供用期限切れ現物がかなり渡されたというが、それを商社が受けたのはだから実需筋に売却するルートがあるに違いない。ただ、9月限の玉整理が遅れたとはいえ、150円台に落ち込んだ納会値は10月限以降の安納会を暗示していると思われる。

 さて、今後の見通しだが内外ともに目先は反発するものと見られる。

 というのも、ここにきて上海、シンガポール、東京ともに大きく下げ、市場の人気も弱まった。具体的には上海ゴムの中心限月である2015年1月限は7月29日のトン当たり1万6145元から9月25日の1万1,710元まで実に4,435元も下げた。1人民元17円76銭で計算すると7万8,765円、つまり、キロ当たり79円ほど暴落したことになる。これに対して、シンガポールゴムRSS3号期近は7月29日のキロ当たり204セントから9月23日の153.10セントまで50.90セント、円換算すると約57円。

 一方の東京ゴムRSS3号先限は7月31日の213円90銭から9月25日の179円まで34円90銭の下げにとどまっていることが判る。

 それにしても、上海、シンガポール、東京ともにほぼ2ヵ月の日柄をかけて下げたこと、その下げ幅も上海中心に大きかったことなどからすると、目先は修正高に移行するものと思われる。

 ただ、反発するといっても底入れを意味するものではない。前に述べたようにあくまでも“修正高”の域を出ない。とても、東京ゴム先限で200円大台を奪回するのは困難で、190円前後で戻り一巡、反落へと転じるものと予想される。

 その理由は上海ゴム11月限納会には9,000枚(9万トン)もの供用期限期限切れ(2年間)の現物が渡される可能性があり、場合によっては2015年1月限もそれに足を引っ張られる恐れがあるからだ。中国の景気後退懸念も地合悪化の大きな要因となっており、上海ゴムも依然として下値探りの展開が予想される。

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