需要不振も深刻化しつつある米国トウモロコシ

 シカゴトウモロコシは期近ベースで3.20ドル台まで値を消し、2010年6月以来の安値に沈んでいる。その6月の安値は3.2450ドルで、それを下抜けると、2009年9月の3.02ドルが視野に入る。
 米国トウモロコシの大豊作による供給増が当然ながら急落要因になっているが、ここにきて需要の低迷も懸念材料になり始めている。需要の大部分を占めるエタノールと飼料用の低迷が警戒されている。
 米国でのガソリン需要の長期低迷が影響し、エタノール在庫は1年半振りの高水準に積み上がっている。このため、エタノール生産も縮小し、24日の米EIAの石油在庫統計でエタノール生産は今年3月以来の低水準に落ち込んでおり、エタノール相場は2010年以来の安値を示現している。飼料用需要に関して、2年前の干ばつの影響で飼料価格の高騰を受け、子牛の生産を縮小した。その結果、現在、飼養牛頭数が減少し、牛肉価格が米国で高騰している。上記の需要不振の目先的な改善はかなり難しく、長期的な需要低迷につながるだけに、今後、需給バランスでの需要の下方修正は避けられない状況になると考えられる。
 また、ここにきてドル高が急ピッチに進行しており、米国トウモロコシの輸出競争力を阻害することになる。そうでなくとも、割安な欧州産や南米産の輸出攻勢にさらされることになるだけに、ドル高はかなり厳しい状況をもたらし始めている。
 10月の需給報告では生産高のさらなる上方修正の一方で、需要の下方修正が予想されるだけに、シカゴトウモロコシはさらに大きく値を崩す可能性も十分見込まれる。

シカゴコーン月足

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