海外は高値から76%の下落 産地国の増産が最大の上値圧力

 今のゴム相場が底値圏にあることは誰の目から見ても明らかだ。しかし、大底を打ったのか?という問いに対してはまだ明確な答えは出しにくい。

 先週、大手通信社が天然ゴムに関する楽観的な記事を掲載、それには、「天然ゴム価格が1月に始まった弱気相場の底値に近づいており上昇に向かうとの見通しがアナリスト15人を対象に実施した調査で示された」としていた。しかし、その強気の予想とは逆に、実際の相場はここにきて一段と急落する場面を迎えている。

 マーケットに強気な見方が広がったのは、相場が5年ぶりの安値に落ち込んだことをきっかけに、タイで減産が進んでいると報道されたことなどが背景にある。しかし上昇期待のセンチメントが誘われやすいのは、材料というより、「5年ぶりの安値ということで値頃感が強気に作用」した部分が大きい。

 実際、東京ゴム先限は、9月22日時点で一時183.0円まで下落した。直近高値である2013年12月の高値287.9円からの下げ幅は104.9円(下落率36.4%)、2011年2月の高値535.7円からの下げ幅は352.7円(下落率65.8%)に及んでいる。

 東京市場以上に下げ幅が大きいのは海外マーケットで、シンガポールのRSS3期近は、9月23日までの相場下落で一時153.1セントまで下げた。この水準は直近高値である昨年12月の262.0セントから108.9セント安(下落率41.6%)。更に2011年の高値648.8セントを基準にすると495.7セント(下落率76.4%)も下げている。東京も大きく下げているが、それでも最近の円安で海外市場と比較するとまだ下げ幅は限られている。逆に、シンガポールの下げが急であり下値支持線に接近していることから、シンガポールから先に底入れする可能性もある。

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