下げ過ぎの反動、ゴム相場は自律反発に 当業者は買いに、投機筋は売りに転換

 東京市場のゴム相場は先限ベースで一時186.3円まで下落して約5年ぶりの安値をつけたものの、売り一巡すると下げ渋って小幅に反発する場面である。

 原因は、ドル建ての国際商品がこのところ堅調に推移していることが心理的な連想買いを誘っているためだ。9月上旬までのドル相場は堅調に推移したため、ドル建ての金相場や原油相場などは軟調に推移していた。しかし、ここにきてドル高にいったん歯止めがかかりコモディティ安の流れが止まり、その全体的な上向きの流れがゴム高につながっている。

 特に、原油市場ではOPECの生産枠引き下げ観測が広がったことに敏感に反応して16日のWTI原油が急伸、一時、中心限月は95.19ドルまで上昇した。この原油高に刺激を受けてゴム市場には買いが先行しやすい状況を誘った。

 別な角度では、5年ぶりの安値まで相場が下落したことによる自律的な反発が促された面も大きい。今年に入ってからだけでも高値から80円近くも下落している相場であるだけに、自律的に反発する動きがあって然るべき場面である。

 事実、先限が186円台まで下落した9月11日時点の日足ベースのRSI(相対力指数)は27.07ポイントまで低落し、目安となる30ポイントを割り込んでいた。また同じくRSIは、週足ベース、月足ベースともに36ポイント台まで下がっているため、自律反発の素地が整っていたといえよう。

 もう一点、東京ゴム市場の内部要因にも変化がみられる。当業者の買い建てが8月から9月にかけて増加した結果、9月10日現在の差し引きが486枚の買い長となっている。4週間前の8月13日時点での差し引きが3145枚の売り長となっていたことからすると、わずか4週で買いが3600枚以上も増えた計算だ。これに対し、非当業者の9月10日現在の建玉は486枚の売り長となっている。結果的に、当業者と非当業者の建玉の方向性は逆転。つまり、この動きは実弾(現物)の裏づけのある筋の建玉がオーバーロングとなっているのに対し、スペキュレーション(投機玉)で実弾の裏づけの無い筋はオーバーショートになっていることを意味する。これにより、相場はショートカバーから上昇しやすい環境になっていると判断できる。

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