ゴムは今週から来週に向け波乱要因 上海市場の供用期限切れ13万トン!?

 東京ゴムは先週も一代の安値を更新した。具体的には9月11日に9月限がキロ当たり175円50銭、10月限176円10銭、11月限179円10銭、12月限182円40銭、1月限185円、2月限186円30 銭がそれだ。

 先限引き継ぎ足でも7月31日の213円90銭から9月11日の186円30銭まで27円60銭安、上海ゴムの中心限月(2015年1月限)は7月29日のトン当たり1万6,145元から9月11日の1万3,285元で2,860元安(国内換算約50円安)、シンガポールRSS3号は7月29日のキロ当たり204セントから9月11日の162セントまで42セント安(同約45円安)となっている。

 このように、下げ幅は上海ゴムが最も大きく、次いでシンガポール、東京の順になっている。上海ゴムの下げが大きいのは中国の景気後退懸念による天然ゴム消費量の減少不安だが、同国の2013年の天然ゴム消費量が415万トンと、世界消費量の1,139万7,000トンの36.4%も占めているから、市場の反応がより強いのかも知れない。

 また、タイ政府の天然ゴム在庫21万トンのうち、半分が輸出業者との間で売却契約が結ばれ、残る半分も9月中には他の輸出業者との間で、やはり売却契約が結ばれると伝えられている。

 問題はこれが最終的にどこの国に売却されるかだが、『インラック政権時代に中国とタイとの間で天然ゴムとコメのバーター取引の話があった。そのような経緯からすれば、タイ政府在庫が中国に売却されて不思議ない。恐らく、数量的には15万~16万トンが中国に輸出されるだろう』(市場関係者)と見ている。

 しかも、これらの現物はタイ政府が市場から買い上げて2年を経過して品質が低下しているものと推察され、15万~16万トンのタイ政府在庫が中国に売却されれば、上海ゴムの圧迫要因になることは間違いない。また、上海ゴムが最も大きく下げたのは、『中国系の投機筋が上海売りの東京買いのポジションを取っているため』(同)との説もあるが、とにもかくにも、上海ゴムが底入れしないことには東京も反発しにくい。

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