日柄・内部要因主導の調整安を狙いたい(貴金属)

 ドル円の急伸に伴いドル建て貴金属が売られている。ドル円のレンジ上放れに遅行して、NY金もレンジを下に放れてきた。6月安値を今週末の終値で割り込むと、週足ベースでのダブルトップが意識されそうだ。その場合、1月に付けた年初来安値が視野に入っていくだろう。日米欧の三極間の中では、最も出口に近い米国に対して、さらなる緩和の可能性ありの日欧と言う構図の中、ウクライナ問題に加えて、スコットランド独立問題を問う国民投票などの接近で、足もとはドルが買われやすい流れが続いている。
 「通貨の顔」としての金は売られやすいが、「安全資産の顔」としての金は、ウクライナ問題やイスラム国への米空爆など地政学リスクの燻りが、「モノとしての顔」の金はGFMSが発表している南アフリカの生産コスト(1253ドル)などが意識されて1200ドル以下では下げ渋りとなりそうだ。このまま米国が良い金利上昇と共に、米株価がさらに史上最高値を更新していく流れとなるなら、NY金価格はさらなる下値試しもありそうだが、レイムダッグ化しているオバマ政権の下、政治的・外交的な不確定要因を抱えたまま、米株価が波乱の秋を乗り越えられるようには感じない。
 まずは、来週のFOMCでの声明・金利見通しなどが注目だ。米中間選挙を11月に控えて、波乱を起こすような内容は避けられると見るのか、オバマ降ろしで株価下落を誘発させるのか、サプライズの有無に注意したい。

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