タイ政府が突然の在庫売却 ゴム相場は5年ぶりの安値に沈む

東京ゴム先限は9月10日時点で一時187.0円まで下げ2009年7月以来5年2カ月ぶりの安値をつけた。タイ政府は、現在保有している20万トンの政府在庫のうち半分に相当する10万トンを輸出業者に対し売却したことを公表、この動きが市場に対し悲観的な影響を与えたことが背景にある。タイ政府は、残る10万トンについても、9月末までに売却する意向である。

今回、売却された10万トンの在庫はキロ当り62.60バーツ(1.95セント)で販売されたと伝えられている。これは、売却当時のRSS3の中心価格キロ61バーツ(1.75セント)と比較するとかなり割高である。ただし、この在庫が購入された2012年から2013年にかけてのゴム価格はキロ当り100バーツを上まわっていたことからすると、今回の動きで政府は売却差損となった。

なぜ、政府が高値で売却できたのかは、ただでさえ売却によってゴム価格が圧迫されて下落する展開となることが容易に想像できる中、買い手に対し無理を言って高値で引き取ってもらうことで少しでも値崩れすることを防ぎたいとの意図があったものと考えられる。

実際、今回売却されたゴム在庫のRSSは2年ほど前の古いゴムであることからある程度の処理が必要であり、これにかかるコストも増すはず。であるにもかかわらず市中価格よりも高く売却できた裏側には、なにかしらの政治的な交渉があった可能性がある。

今後の動きとして、今月末までに政府は残り全ての在庫を放出する方針であるが、在庫が売却した後の政府指定倉庫には20万トンの在庫スペースが確保できることになるため、この空いた在庫スペースを利用して、今度は買い出動してくる可能性がある。買いが入るタイミングは、マーケットの動向次第ではあるが、タイ政府は増産期にあたる11月から12月にかけてとなる可能性がある。

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