ゴム市場を取り巻く環境が変わりつつある

東京ゴムは、今年6月に190円30銭まで下落したものの、その後は190~220円の範囲内で上下動を続けております。しかし、産地価格や上海ゴムは、その間も下落を続け、シンガポールゴムのRSS3号が先週5日の174.1セント、上海ゴム当月限が先週5日の1万2230元まで下落を続けております。国内市場は、円安進行の影響で底打ちしつつあるように感じられるものの、産地価格や上海ゴムの下落基調が止まりません。特に先月にタイ政府が国家備蓄21万トンの放出を容認したことで下げ足を早めました。しかし、ここに来てゴム市場を取り巻く環境が変わりつつあります。

国際ゴム研究会(IRSG)は、先月18日、来年の天然ゴムの供給過剰分が今年よりも46%減少する見通しを発表しました。IRSGの5月時点での発表では今年は71万4000トンの供給過剰見通しでしたが、今月18日の発表では、今年は37万1000トンの供給過剰見通しにまで下方修正されました。その理由として、世界的なゴム価格が5年ぶりの水準にまで下落したことにより、生産者の生産意欲が低下したことが原因だと説明しております。たった3ヶ月間で今年の供給過剰見通しが71万4000トンから37万1000トンにまで下方修正されるほど産地の生産意欲を低下させる水準までゴム価格が下落していることは注目でしょう。タイゴム協会の今月1日のコメントでは、現在の生産コストがRSS3号でキロ=64.14バーツと記載されており、タイ現物価格がその生産コストを9バーツも下回っております。生産コストと見られているキロ=64.71バーツ&200セントの水準を、上海ゴムとシンガポールゴムが先月上旬ごろから大きく割り込んでおります。また、今月4日の国際ゴム公社(IRCO)CEOからの報告では、天然ゴム価格が合成ゴム価格を下回ったことが伝えられております。

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