ゴム相場が浮揚する切っ掛けとなるのは当先が逆ザヤ化したとき

 「東京ゴム市場は国際的な指標マーケットなのでマクロ的な情勢を把握することが大切であり、東京ゴム相場だけをみていてはいけない」という論調は正しくもあり、誤りでもある。相場の動向に対し、ファンダメンタルズをまったく度外視してテクニカルだけで分析する手法があるように、市場を分析する方法はさまざまである。

 長年の経験から、東京ゴム相場が下落トレンドから上昇トレンドへと陽転するシグナルの一つに限月間のサヤ、あるいは当先のサヤの変化がある。

 金利・倉敷料といった諸経費的な運用経費が必要となることで、限月と限月との間にはその分のプレミアムがつくのが通常である。この限月間プレミアムは平均的に2円から3円程度、中心値は2円50銭内外。なので、東京ゴム市場の6限月の場合は平均的に12~13円の順ザヤとなるのが常である。

 しかし、必ず金利・倉敷がついて回るにもかかわらず、この当先の順ザヤが逆転するケースがある。いわゆる相場のバクワデーション化である。

 これは下段の折れ線グラフ『当先のサヤと東京当限の推移』を見れば論を待たない。東京先限が史上最高値をつけたのは2011年2月で相場は535.7円まで上昇した。このタイミングで当限も史上最高値をつけ、2月18日に当限としての史上最高値549.9円をつけた。先限より10円以上も高い相場が形成されたのである。この時期、2011年1月から8月まで当限は先限より高くなったのである。

 逆に、順ザヤのままで相場が上昇した場合、その上昇相場は短命で終わる場合が多い。順ザヤ化している限り、基本的に売り建ては時間の経過とともに利潤を生むが買い建ては損益を生み続けてしまうためだ。実際の建て玉の仕方においても売り方有利であり、相場は上昇しにくくなるというのが一般的である。この逆に、相場が逆ザヤ化した場合は時間の経過とともにサヤ出世となって買い方有利となり、上昇しやすくなるというのが普遍的な傾向である。

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