週刊石油展望

 先週末のWTI原油は前週比1.55ドル安の94.02ドル、ブレント原油は同0.11ドル高の102.68ドルとなった。

 先週は地政学リスクの後退や原油供給増加からWTIは年初来、ブレントは昨年来の安値を試した後、原油在庫の取り崩しや米経済指標の改善を受けて下値からは戻す展開となった。
 前週末15日は、ウクライナ軍がロシアの武装車両を攻撃との報からWTI、ブレントとも1ドル超上昇と急反発、地政学リスクが相場を押し上げた。しかし週が明けると、イラクのクルド人部隊が同国最大のモスル・ダムを「イスラム国」から奪還し同勢力への脅威が緩和、リビアでは石油輸出港再開準備と並行して、原油生産が前週比で日量10万バレル程度増加したことから、急反落。ブレントは昨年6月以来となる101.11ドルまで下落した。続く19日はイラク・リビアからの供給増加が見込まれる中、WTIは納会を控え、期近は手仕舞い売りから1.9ドル超安と大幅続落したものの、製品は在庫減少見込みから安値修正が入り、ブレントは下げ止まる形となった。20日のEIA統計ではガソリン在庫こそ予想外に増加したが、原油在庫は予想以上に減少、精油所稼働率も予想以上に高く、原油相場は期近から切り返す展開となると、21日には米国の新規失業保険申請件数や中古住宅販売件数などが予想以上に改善したことに支援され、WTIは週間安値から下げ幅を縮小、ブレントはプラス圏まで持ち直した。

ヤフーブックマーク Googleブックマーク はてなブックマーク ツィートする シェアする  ライブドアブックマーク ディスカス

キーワード

 

連記事

 
 
 

新記事