薄紙を剥ぐペースだが将来的な天然ゴム需給は改善に向かう

 国際ゴム研究会(IRSG)は先週、今年の世界天然ゴム需給に対し37万1000トンの供給過剰になるだろうとの予測をし、同じく来年2015年は20万2000トンの供給過剰になるだろうとの見通しを発表した。この結果、来年の供給過剰量は今年と比べ46%減少するとしたことで、一見すると天然ゴムの供給過剰が派手に解消されるとの印象をマーケットに与えた。

 ただし、国際ゴム研究会(IRSG)が昨年末に発表した需給分析レポート「The World Rubber Industry Outlook」によると、今年の供給過剰を24万2000トン、2015年の供給過剰を18万3000トンとしていたことからすると、今回修正された見通しは、今年は約13万下方修正され、来年見通しが逆に約2万トン上方修正されたことになる。

 一方、ロンドンを拠点とする需給分析会社ラバー・エコノミーの分析では、今年の天然ゴム需給は65万2000トンの大幅な供給過剰となり、来年の供給過剰も今年に準じるとの見方を示していたため、この数値をベースにして考慮するのであれば、足元の国際天然ゴム需給は極端なオーバーサプライに陥っていることは論を待たない。

 いずれにしても今年から来年にかけての世界の天然ゴム需給は供給過剰となるのは避けられず、その過剰量も程度の差はあれ、過去の歴史と比較して大きな幅となる状況は間違いない。

 ただし需給を推し量る際、このようなベーシックな数値の見定めは重要であるが、しかし足元の需給にまつわる実際の現地の環境をできる限り正確に判断することのほうが大切である。環境や現場の流れ次第で、需給はあとからいくらでも調整されてしまうためだ。

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