中国の天然ゴム需要は伸びているがそれ以上に多い供給量が問題

中国経済の減速感が広がっているが、車の売れ行きは依然として好調である。7月の中国の新車販売台数は161万8100万台。前年同月比は6.7%増。生産台数も高い水準を維持しており7月は前年同月比8.6%増となり172万200台を記録した。

ただし2013年までの2桁の伸び率と比較すると減速しているのも事実。年間を通じた前年の月平均伸び率は14.50%だったが、これに対し今年1月から7月までの月平均伸び率は8.1%にとどまっている。台数では100万台増。とはいえ、中国と同様に好調さを維持している米国市場における今年1-7月の新車販売の累計台数は959万8000台で前年同月比5.1%である。中国の新車販売のほうが高い伸び率になっており、印象的には、「腐っても鯛」のような力強さがある。

この結果、言うまでもなく中国の天然ゴム消費は伸び続けているわけで、同時に輸入量も拡大傾向のままである。参考までに、2013年の中国の年間を通じた天然ゴム輸入量は329万4000トン。今年の新車販売台数の伸び率がこの輸入量に素直に反映されるのであれば、今年2014年の中国の天然ゴム輸入量は355万トンまで増えて過去最高を塗り替えることが予想される。

年間355万ということは月平均ではほぼ30万トンの輸入があるということだ。日本の年間輸入量が72万トン(2013年実績・日本では天然ゴムは生産されていないことから100%輸入依存している)で、月平均は6万トンである。つまり、中国は日本の5倍の輸入があるという計算になる。

従って、今年に入ってから、中国の青島在庫が30万トンあるとか、タイの政府在庫20万トンの売却ができないなどのニュースが大きくクローズアップされているが、これらの数量は、中国の消費量を基準にするとわずか1カ月分、あるいは1カ月分にも満たない微々たる数量に過ぎない。従って、ワールドワイドな天然ゴムの需給ファンダメンタルズ、あるいは市況動向にとり、在庫問題は高い優先順位ではなく、大局的な天然ゴムの消費や輸入動向を的確に把握することが肝要であろう。

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