週刊石油展望

 先週末のWTI原油は先週比0.15ドル高の98.17ドル、ブレント原油は同0.52ドル高の106.53ドル。

 前週末1日の原油相場は、世界的な株安を眺めて売られ続落した。WTIは終値ベースで2/6以来約半年ぶり安値で終了した。ユーロ圏経済の先行き不安などからリスク回避の動きとなり、世界的な株安が進み、原油もつれ安となった。一方、7月の米雇用統計では非農業部門就業者数が、前月比20万9000人増と予想(23万3000人増)を下回り、伸びは前月から鈍化。これを受けてFRBの早期利上げ観測が後退したことからドル安が進行したことで、終盤には売られ過ぎ感もあり、下げ幅を縮小した。週明け4日の原油相場は、押し目買いや地政学リスクを背景に反発。イラクにおいて、スンニ派の過激派組織が北部の油田や国内最大のダムを制圧、南部地域の主要油田には被害が及んでいないものの、市場では供給不安が改めて意識されることとなった。また、 リビア国営石油会社が同国の産油量の減少を明らかにしたことも、相場の切り上げ材料となった。翌5日は、対ユーロでのドル高や軟調な米株式相場を背景に反落。また、翌日発表のEIA統計でのクッシング在庫増加見通しなども嫌気された。実際のEIA統計では、ガソリンが440万バレル減(予想:30万バレル増)、留出油は180万バレル減(同90万バレル増)と予想に反する内容となり、相場は一時上伸。しかし、その後はクッシング在庫の増加やイスラエルとハマスの停戦などを材料に下落することとなった。その後は、オバマ米大統領がイラクへの空爆検討との報道から地政学的リスクに対する警戒感が一層強まる中、買い戻しが入り相場は上昇。安全への逃避から金とともに原油も値を伸ばした。

 国内市場は、ガソリン、灯油とも元売りの市中調達が続いており、当月限クラックは両油種とも先週から値を伸ばしている。しかしながら末端市場においては、特にガソリンは価格の高止まりや台風の影響など例年比減販の声も大きく、卸売り市場での各社の売り込みが出始めている模様である。

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