2012年の金価格は2000ドルへ向け上昇傾向を維持

来る2012年は下値1500ドルとして、2000~2100ドルの年間高値が見込まれる。さて、EUサミットを経て、欧州の債務問題は改善に向けての大きな前進がないままに、3年目を迎えようとしている。期末に向けての資金需要が強まる中で欧州を中心にドル資金調達が活発化している。この環境下、不透明感から株価も次第に軟調となり、ドル高と株価下落が金価格を圧迫している。価格上昇期待が一旦後退している中では、一時避難先としてのセイフ・ヘイブンは米国債に落ち着く。まずは下値確認が先行しよう。さて、成長モデルとしてのユーロ圏は1999年の統合通貨ユーロ発足以来、最大の危機を迎えている。ユーロ圏の成長モデルは、参加国の景況感が揃って右肩上がりなら、全員で好景気を謳歌できる。確かに2001~2007年にかけての世界経済の拡張期には、経済統合のプラスの側面を享受することが出来た。しかし、2008年の景気後退が、その後の各国の財政支出行動にばらつきをもたらし、好不況の波を乗り越えての成長モデル(=経済システム)としての限界が見え、もはやユーロの自然衰退以外に道は避けられないところまで来ている。GOLDの存在は、ユーロ圏では1ユーロ=1ドルのパリティへの通貨価値の下落が見込まれる中、手持ちコインの還流売りなど生活防衛的な現物の売りフローも見られようが、2008年半ばから後半のようにユーロ圏への現物流入増が再現される形で、中長期の金価格を下支えて行くものと思われる。世界経済は成長の軸足を米国と日本に移しつつ、2013年末の金価格は1980ドルを、ユーロは1.20ドルを、ドル円レートは72円を想定している。

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