白金、ロシアの供給不安を手掛かりに上値を試す展開に

 ウクライナ情勢をめぐり、欧米とロシアの対立がより鮮明化している。ロシアは欧米などに対して、農産物や食料品の輸入禁止を打ち出し、これまでの政治的な報復から一歩踏み込んでいる。また、米国防長官がウクライナにロシアが軍事侵攻する可能性に言及するなど、地政学的リスクが再燃。このリスクを好感して敏感に反応したのがNY金であったが、その後、供給不安を手掛かりにして白金とパラジウムが急伸している。
 890ドルを示現したNYパラジウムだったが、高値警戒の動きからファンド資金の引き揚げによる急落を招き、一時837.50ドルまで大きく値を消した。この影響で上値の重い展開をみせていたNY白金も1450ドル台まで売られ、1500ドルは一時遠いてしまった。こうして大きく値を消していたことも、割安感を誘って、ここにきての大きな切り返しにつながったともみられる。
 下落局面でもこれといって売り材料が出現したわけでもなく、米国や欧州での好調な新車販売台数は続いており、好調な白金・パラジウムの需要には変わりはない。
 そこにきての地政学的リスクの拡大で、ロシアからの白金・パラジウムの供給不安が懸念材料としてクローズアップされている。ロシアが供給減を打ち出したわけでもないが、ウクライナ情勢の緊張状態が長期化するとみられる中、その供給不安も大きな心理面の支援材料になると考えられる。

NY白金100日平均線パラボリック

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