タイが天然ゴム樹を大規模に伐採しパームオイルに植え替える計画

今年4月、タイ政府は備蓄している天然ゴム在庫22万トンの全量か、あるいはこの在庫のうちの20万トンを売却する意向を示した。

この動きが内外のゴム市場で嫌気されて価格が一段と下がった経緯がある。結果的に、地元のタイ農民が政府の対応に対し強く反対の姿勢を示したことで売却は見送られたが、それにより在庫は保有されたままとなって依然としてマーケットの圧迫要因となっている。また在庫売却が見送られたことでタイ政府の市中買い取りができなくなっていることも市況の陽転を遅らせている。

このような状況の中で、タイ政府関係者はこのたび、ユニークな解決方法を示した。余って在庫化している天然ゴムを市中に売却するのではなく、道路舗装用として利用するというアイディアを出してきた。天然ゴムをアスファルト代わりにするというのである。

そもそもアスファルトの原料は石油。天然ゴムと素材構成が同じ合成ゴムも石油から製造される。道路舗装材アスファルトは結合材として利用され砂利や砂の骨材とフィラーと呼ばれる微粉末を混合したアスファルト・コンクリートが一般的だが、この結合材に天然ゴムを用いるという案のようである。

しかしタイ国内でも意見は二分されている模様であり、在庫解消の奇策として受け入れる向きもあれば、その一方で道路向けに天然ゴムを使用するのは意味がないので、トラックやバスなどの大型車両タイヤ向けとして消費するのが好ましいという意見も少なくないようだ。大型車両用タイヤとして天然ゴムを使用するのは王道であり、こちらの方法で在庫が消費されるほうが好ましい。

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