日本のゴム先物相場において当限と先限とが順ザヤを形成している理由

 7月23日現在のタイRSS3現物価格は、中心積み期の8-9月・バンコク港積みのFOB(Free On Board)条件のもので対日提示価格は198セントである。この提示価格はoffer(オファー・売り提示価格)と呼ばれるもので、通常は売り手が最初にバイヤーに対して提示する希望価格となる。このofferに対してバイヤーはカウンターのbid(ビット・買い意向値段)を入れて希望値段を再提示するのが通常である。

 従って、最初に輸出国であるエキスポーター(ゴム市場の場合はシッパーという)が提示したofferより2セント程度か、あるいは買い手市場の度合いが強くなった場合では2セントから3セント程度offerよりもディスカウントされて成約されるケースが多い。23日のoffer rateが198セントであった場合、例えばインポーターである丸紅や伊藤忠、三井物産などの商社などは196セント前後で実際に買い成約するという流れになる。

 この196セントという買い成約値段をどう円換算するかというと、まずこのFOB条件値段に freight(海上輸送費)、insurance(積荷保険)、customs duties(関税)、そして陸送するまでの期間における倉庫保管料などを加算する。これらの総計はおよそ9セントであるため、C&F(Cost And Freight)として成約値段を計算し直すと、196セント+8セントで204セントとなり、これに為替を掛けると日本に輸入される天然ゴムの換算値が求められる。

 なお為替換算につては、積み期が8-9月なので為替も直物ではなく基本的にはカレンダーマンスの為替輸入予約で充当するのが一般的。昔、自分で計算していた頃は外電の為替輸入予約で数値を拾っていたが、簡単に予約レートを知るには経済新聞などのマーケット欄で先物為替予約の参考値(対顧客米ドル先物相場、○月渡)を拾うのが便利である。ちなみに、直物取引は翌々営業日に受け渡しが行われるのに対して輸入予約取引では翌々営業日以降に受け渡しが行われる。

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