増産や原油安などまだなお解消されてないゴム市況を圧迫する材料

 東京ゴム先限は、6月下旬に一時220円付近まで上昇した後、再び下げに転じて200円を割り込む展開を余儀なくされている。6月末にかけた相場上昇で日足ベースの先限の動きは一目均衡表の雲(抵抗帯)を突破する寸前まで上げたのだったが、結局、またも雲を突破することができず跳ね返される結果となっている。

 結果論であるが、いったんは遅行線がゴム相場を上に抜けたものの7月上昇までの反落で再び遅行線がゴム相場を下抜いたことで市況が暗転したことを示唆している。更に、今年に入ってからの東京ゴム先限の日足はただの一度も雲を上抜くことができずに推移し、典型的な「戻り売り」のパターンが続いている。その上、先週末までの相場下落で雲の下限を下抜く値位置まで後退したことも市況が下向きへ転じたことを物語っている。ここからの展開は今年3月から5月まで続いた下げ相場のような動きになるのではないかとの予測を誘う。

 ゴム市場を取り巻く環境や要因として、中国や米国の新車販売が引き続き好調さを維持していることなど需要面からの支援要因はあるものの、それ以上にマーケットを圧迫する材料が底流していることが、上値を重くさせているといえる。

 主だった圧迫要因として幾つか羅列してみると、(1)根本的な要因としてタイ、インドネシア、ベトナムの生産拡大路線が継続している、(2)前項の増産に絡んでインドなどで価格急落による減収分を生産を増やすことで補おうとする動きが出ている、(3)タイのウインタリング=落葉期が完全に明けて6月下旬以降は原料の集荷が進んでいる、(4)世界最大の天然ゴム消費国である中国の消費において経済面でのチャイナリスクが景気のスローダウン見通しにつながっている、(5)アベノミスク効果がほぼなくなり株高・円安の流れに一服が入っている、(6)イラク問題に絡んだ地政学的リスクが後退していることで金や石油価格が反落し特にWTIが大幅に続落している、ことなど。

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