週刊石油展望

 先週のWTI原油は前週比1.27ドル安の102.69ドル、ブレント原油は前週比2.56ドル安の108.55ドルとなった。
 前週同様にイラクの宗派間戦闘が長期化するもののイラクの供給に問題がないことや、リビア2港からの輸出増加観測により軟調に推移した。また、米国3連休に海岸沿いに北上したハリケーンによるガソリン需要への影響やチャート上の悪化も下げ要因となった。今週序盤には、イスラエルがパレスチナ自治区ガザを攻撃し、90ヵ所以上の拠点を破壊したとの報道で地政学的リスクが意識され上昇するものの戻り売りの展開となりNYダウも下げたことでWTI,ブレント共に下げ幅を拡大した。
 EIA統計でも原油在庫が予想以上に減少したが、クッシング在庫の増加やガソリン在庫の予想外の増加が圧迫要因となった。週末は、9営業連続で下げていた反動や株式相場の持ち直し等により安値から値を戻して週末を迎えた。 また、ブレント原油は、9日連続の陰線をつけ節目となる100日移動平均線や200日移動平均線を立て続けに割り込みチャート面の一段の悪化も指摘される。
 国内市場は、詳細は不明だが鹿島製油所の装置不調の話しもあり、ガソリン8月限のクラックが拡大した。また、今夏に「エルニーニョ現象」が発生し、冷夏予想がなされていたものの、最新の発表では発生の時期が今夏から今秋にずれ込む見通しとあった。ガソリン需要に対する懸念材料の一つがなくなった事も押し上げ要因となったと思われる。また、現物マーケットにおいては、元売りが引き続きガソリン、軽油を中心に市中買いを継続している様子。

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