週刊石油展望

 先週のWTI原油は前週比1.65ドル安の103.96ドル、ブレント原油は前週比1.87ドル安の111.11ドルとなった。

 前週末6月27日は引き続きイラク情勢への警戒感が残るものの、イラクにおける原油供給不安の後退、EIA原油在庫の増加やリビアの原油生産量回復を嫌気してWTI原油、ブレント原油共に軟調に推移した。週明けはブレント原油を中心に続落となった。序盤はイラクにおいて武装勢力が「イスラム国」の樹立を宣言するなど中東情勢の悪化が懸念されたが、原油供給に支障が生じておらず、戻り売りの流れに傾くと、中盤以降は月末の利益確定売りが進んだことから下落が加速した。翌1日は6月の中国PMIが51.0と景気の節目となる50を超えたことによる買いと利益確定売りが拮抗したことから横ばいとなったが、翌2日にはリビアの原油輸出再開の見通しや、アメリカで北上中のハリケーンによる石油製品需要低下懸念を受けた石油製品の下落によりWTI原油、ブレント原油共に大幅に押される展開となった。その後はリビアの主要石油ター ミナル2カ所が暫定政府の管理下に戻されるとの報を受けた原油輸出増加観測や、3日発表の米雇用統計を受けて対主要通貨でドル高が進行したことから上値は重く、NY原油、ブレント共に週間を通して1ドル超の下落となった。

 国内市場はガソリン、灯油共に堅調となった。ガソリンは現物市場が7月渡しに切り替わるとともに、取引水準の切り上がりを受けて現物対比で割安との見方から買いが膨らんだ。また、先限主体で買われる動きもあったことからクラックは先限を中心に1000円高以上となった。また、灯油においてはガソリンの上昇に連動すると共にガソリン売り・灯油買いが進み、底上げされた。

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