調整局面に入る石油市場

 NY原油及び北海ブレントの上昇トレンドが終焉したとみられ、下振れの展開がしばらく予想される。米国の原油輸出禁輸の情報で、一時的にNY原油期近8月限は107.50ドルを示現し、前週の高値である107.45ドルを突破する動きをみせたものの、その後のアーネスト大統領報道官による原油禁輸を現時点で見直す考えがないことが明らかにされた結果、NY原油は調整安を強いられている。米国の原油禁輸の緩和は世界的にみて原油の供給増につながる可能性もあるため、情報が流れた後、ブレントは急落していたが、結果的に実勢悪からブレントは戻り切れず、一段安をみせている。
 米EIA(エネルギー情報局)の石油在庫統計で、認証在庫であるクッシング在庫が2週連続で増加している。また、石油需要の急減によって石油製品在庫も増加し、市場の予想外の結果となっている。5月の米消費支出も伸び悩んでおり、市場では7月から本格化するドライブシーズンを迎えるにあたって、米国での石油需要に対する警戒も台頭しており、製品市場の調整安も原油の目先の圧迫要因になるとみられている。
 イラク情勢に関する緊迫化は続いている半面、イラクの原油輸出の大部分を占める難日の原油輸出はこの6月、過去最高のペースで進んでいるとされ、イラク南部に飛び火しない限り、イラク原油の供給不安は絵空事に終わる可能性も高まっており、ブレントの急落をもたらしていると考えられる。

NY原油8月ボリンジャー

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