山東省青島港にあるゴムやアルミなどの在庫は資金調達絡みの問題で放出懸念

上海期貨交易所が集計している最も新しい天然ゴムの取引所在庫は6月20日現在のデータで14万9550トンである。前週から535トンの微増となった。しかし、この前週の6月13日現在まで、同在庫は18週(4カ月半)連続の前週比マイナスを記録。前週時点でこの取引所在庫は今年1月31日時点の直近最高20万7658トンを基準にして5万8643トン(28.2%)の大幅減少となっていた。

ただ、注意しなくてはならないのは、この在庫統計はあくまで取引所の指定された在庫だけに限ったものであり、中国が抱える天然ゴム在庫の一部に過ぎないという点である。

中国国内の天然ゴム在庫の多くは、山東省青島にある。ここが中国の貿易のハブ的な位置関係となっているためだ。同じ、6月20日現在の青島のゴム在庫は、天然ゴム、合成ゴム、ゴムパウンド(エボナイト化するなど加工された天然樹脂)の3種類を合計したもので32万7900トン。5月16日時点の同在庫が36万2200トンであったことからすると、3万4300トン(9.5%)の減少となっている。

現在在庫の内訳は不明瞭であるが、32万7900トンの在庫のうち、4万6000トンはコンパウンドが占め、残る28万が天然と合成ゴムの在庫で占められている。

この青島のゴム在庫が減少傾向にあるのは、中国の理財商品に投資する資金調達のためにゴム在庫がその資金源の担保として利用されてきた流れが鈍化しているためだ。一部の在庫は二重、三重もの担保として理財商品向けの資金調達の担保とされ、それがシャドーバンク経由で高利息の金融商品への投資活動を活発にさせていたが、融資担保を目的としたゴム在庫保有の動きは急ブレーキがかけられている。

事の発端は、中国当局が金属倉庫会社に対し強制調査に乗り出したことにある。在庫を担保にして融資する動きはゴムより銅やアルミなどの金属在庫がより活発に行われていた模様。調査が入っている某金属会社は融資資金を調達するため倉荷証券を偽造していた疑いも出ている。もともと、このように商品在庫を担保にして融資資金を調達する動きはコモディティ・ファイナンスといわれ違法ではないが、同一商品を複数回利用することや証券偽造は明らかな違法行為であり、その点が問題となっている。ちなみに22日に新華社は、中国人民銀行の潘功勝副総裁の発言として、理財商品の5月末の残高が12兆8000億元(2兆0600億ドル)に達したと伝えている。

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