ゴムレポート

日本の天然ゴム輸入状況を見ると最近は6万トン前後で横ばいとなっている。また今年の1月~4月の輸入量は、239,978トンと前年同時期の242,667トンより▲2,698トン▲1.1%少ない。自動車向けタイヤ需要が悪いわけではないので、在庫調整だと言えるだろう。ただ、東京、上海両ゴム市場とも価格は底を打って上昇基調に転じている。東京ゴム価格は6月5日の190.3円が底であり、さすがに190円を下回るには抵抗があったようだ。海外ではそれほど目新しいニュースは見当たらない。マレイシアではゴムを中間介在者を通さず農民から直接購入する方式が内閣を通過した。小規模農園を支援するためであるが、一時しのぎに過ぎない対策だと思われる。マレイシア、インドネシア、タイの3カ国は再び価格維持政策を巡って協議を行うが、そろって減産する以外に良い方策は考えられず、イラク問題で原油価格が上昇して、慈雨に頼るだけでは根本的解決には至らないだろう。イラク情勢は、いずれ解決するものと筆者は考えている。少なくとも国際的な戦争という事態には陥らず、石油に対する影響も限定的なので、いつまでもイラクに頼ることはできない。現在の価格の反転はゴム固有の問題を横に置いて進んでおり、これもいずれ反落の憂き目を見れば、問題の解決にはならないだろう。問題の解決とは需給の調整であり、作らないことかあるいはより多く使うようにすることでしかない。

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