ゴムは新たな強気筋の台頭で反騰

 先週は東京ゴムが一斉に上昇し、19日には久しぶりに200円台に返り咲いた。これによって、先限は6月5日の安値190円30銭から19日の高値211円90銭まで22円ほど上昇したことになる。

 そのキッカケは、①弱気筋が先限の190円でかなり売り込んだ、②イラクの政情不安を背景に原油価格が上昇、合成ゴムに対して天然ゴムの割安が認識されるようになった、③タイの大手輸出業者が強気方針に転換、東京市場で買い玉を仕込んでいるとの見方、④これによって、現物を大量に手持ちしているタイの輸出業者の納会での品渡し圧迫が軽減される…との材料が先行したからだ。

 とはいえ、相場反騰の直接的な要因は、やはり、タイの大手輸出業者が東京市場で新規買い、『24日(火)の当限納会でもまとまった現受けに出るのでは…』との噂も手伝って、安値で売った弱気筋の踏みも加わって、安値から20円強の上昇を演じたと見るのが妥当である。

 さて、問題は新たにタイ輸出業者が本当に6月限納会で現物を受けるとなると、市場の人気は従来とは違ったものになるだろう。つまり、これまでの弱気一辺倒に対して警戒的になり、下げにブレーキがかかりやすいということだ。これによって、当限が下げ渋る、あるいは、反発すれば先限もそれに連動しやすくなる。

 ただ、判らないのは、なぜタイの輸出業者が強気に転じて買い上げるのか。タイRSS3号に比べて東京当限の価格がキロ当たり40円以上安くなり、従って、割安だから東京市場で現受けするのか。または、同筋がタイ現地で高い原料を手当してしまったのに対して、東京、上海、シンガポール各市場が安く、いわゆる、“原料高の製品安”に見舞われている。これを解消すべく東京市場で新規買いしたのか、その狙いは不明だ。

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