週刊石油展望

 先週のWTI原油は前週比4.58ドル高の107.13ドル、ブレント原油は前週比4.77ドル高の113.66ドルとなった。

 前週末6日は米5月の雇用統計で雇用者数の増加が+21.7万人と予想(+21.5万人)を上回るも、ウクライナ情勢の緊張緩和観測や製品需要の鈍さもあり、WTIこそ安値修正から小幅に反発したが、ブレントは反落となった。9日週に入ると堅調な米雇用統計を受けた米景気楽観ムードや中国5月の貿易収支の改善によるエネルギー需要増加期待とリビアの政治的混乱による供給面での不安が重なりWTI、ブレントとも期近で1ドル超の続伸。ただ、翌10日はECBの金融緩和策に絡んだドル高やEIA統計、OPEC総会を控えて利食いの動きからWTI、ブレントとも前日の修正安となった。翌日のOPEC総会では原油生産目標が日量3000万バレルに据え置くことが合意される中、EIA統計では原油在庫が予想以上に減少、クッシング在庫の減少も手伝いWTIは上昇するもガソリン在庫の増加が上値を抑える展開。一方、ブレントはイラク北部でイスラム教過激派がイラク第2の都市モスルを制圧、供給面での混乱懸念が広がり上昇、堅調推移となった。その後、イラクでは武装勢力が攻勢を強めバグダッド方面へ進撃、情勢混迷の度合いが増す中、原油供給懸念も強まることとなり、期近ではWTIで106.56ドル、ブレントで113.02ドルと昨年9月以来の高値引けと大幅上昇している。

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