一段の大豊作観測で底割れのトウモロコシ

 2日シカゴ取引後に米農務省が発表したトウモロコシの作柄状況は衝撃的な内容だったといえる。今季初めての全米ベースのトウモロコシの作柄状況だっただけに、市場の関心も高かったが、市場の予想を大きく上回るかなり弱気な作柄状況が示されている。
 全米平均の優と良の合計は76%(前年同期63%)で、事前予想平均の70%、予想上限の73%を上回っている。主産地でみると、アイオワが80%、イリノイが70%、ネブラスカが76%、ミネソタが83%、サウスダコタが82%。まだ発芽途上のトウモロコシだけに草丈が重要視された作柄状況ながら、現時点では申し分ない状況である。
 ダウジョーンズがこの米農務省の作柄状況をベースにして算出した平年を100とする作況指数は107(前年同期101)。今年度のトレンドイールドは165.3ブッシェルだけに、107の作況指数をそのまま加味すれば、現在の予想イールドは176.9ブッシェルとなる。主産地ではこれまで180ブッシェル以上のイールドを記録したこともあるだけに、この数字に対する違和感もないが、全米ベースとなれば、まだそこまでのイールドは厳しいと考えられるが、170ブッシェル台のイールドにかなり近づいたとみられる。
 仮に、イールドを170ブッシェルと仮定して、今年度の生産高を推定すると、143億3100万ブッシェルとなり、5月の需給報告で米農務省が予想した机上の生産高である139億3500万ブッシェルを、ほぼ4億ブッシェルも上回ることになる。176.9ブッシェルとすれば、149億1300万ブッシェルとなる。
 いずれにせよ、これまで以上に今年度の米国トウモロコシの大豊作の可能性が数段高まったのは確かで、この結果を受け、シカゴトウモロコシは一段安を演じている。

シカゴコーン12月20週平均線

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