タイの農業保護政策はコメで失敗をみたとおりゴムでも同じ轍を踏んでいる

英国の農業情報サイトであるアグリマネー・ドットコムは6月4日の記事で、タイの米の輸出が世界首位の座を奪回した…と伝えた。5月20日時点のタイ米の船積み量は3.93万トンとなり、インドの3.74トン、ベトナムの2.4万トンを超えたという。

タイは、米の生産量は世界第6位であるものの、2011年までは世界1位の米輸出国だったが、11年に米籾担保融資制度が導入されてからはタイ米が高騰したことを経過に輸出競争力が削げ落とされ、タイ米に変わり、インド米、ベトナム米にシェアを大きく奪われる事態となっていた。更に、タイ国内に積み上がった政府在庫米が国家予算を圧迫するという事態にも及んでいた。参考までに、2011年のタイ米輸出量は1070万トンだったが、翌年の12年には673万トンへと激減し、前年比はマイナス37%を記録していた。原因は前述のとおりタイ米の価格高騰にあったわけで、更にその背景には、手厚く保護されたタイ政府による農家への補助金制度があった。

しかし価格高騰で売れなくなったタイ米が大きく下落したことで、再び価格競争力が回復し、冒頭のとおり輸出量が再び増えつつある。

このタイの輸出競争力の低下とタイ米の価格下落の流れは、足元の天然ゴムの現状と良く似ている。政府が補助金制度を導入することにより、天然ゴムを生産する農民に恩恵がもたらされ増産が促進されるという流れを作っている。タイは、ラオスの国境に近いルーイ県などを中心に北部エリアにおける天然ゴム農園の開発を進めているほか、単位面積あたりの収量が増加するハイ・クローン樹の開発に力を入れている。更に加え、過去にもタイ政府が天然ゴム原料の価格下落に歯止めをかけるため最低買取価格を設定して農民保護の政策を推し進めてきた経緯がある。

zu1

ヤフーブックマーク Googleブックマーク はてなブックマーク ツィートする シェアする  ライブドアブックマーク ディスカス

キーワード

 

連記事

 
 
 

新記事