コメ相場の変動要因

 26年産米の田植えも終盤となり、梅雨から夏の天候が気になる時期だが、コメ業界ではまだ25年産の処理に四苦八苦している状況。先月末、25年産米35万トンの市場隔離がアナウンスされたが、それでもまだ隔離数量と同等か、それ以上の余剰米が発生すると見られており、需給緩和は解消されていない。
 例年この時期には、全農から販売業者へ、26年産米の播種前・収穫前契約等、事前契約の案内があり、その基準価格の設定などから新米の価格水準を推し量ることができるのだが、全農サイドは35万トン隔離後の25年産米追加契約の積み上げを優先し、事前契約の提示が大幅に遅れている。残りの25年産米の販売手法によっては、相場がさらに下落する可能性もあるうえ、作柄・生産量次第という側面もあるが、26年産新米の価格水準はますます不透明になっている。
 さて、作柄は天候に大きく影響されるが、今夏は低温・多雨・寡照など招くエルニーニョ現象が発生する可能性が高いと見られており、稲作への影響が懸念されている。1951年以降、夏にエルニーニョ現象が発生していた年は16回あり、そのうちの半分が冷夏・不作となっているからだ。一般財団法人日本気象協会は、「日本付近でも梅雨時期にエルニーニョの影響を受け梅雨明けが遅くなる。特に東北地方は梅雨明けが8月にずれ込む可能性がある」と予報しており、注意が必要だ。

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