実勢悪から大きく売られる金

 米メモリアルデー後にNY金は急落を演じている。ウクライナ大統領選挙が無事終了したことで、地政学的リスクの買いが解消され、その結果、実勢悪の金のファンダメンタルズが浮き彫りとなって急落したもので、必然的に下げるべくして下落したといえる。
 それまでのNY金は1280ドル台半ばから1300ドル台半ばの20ドルのレンジの中での逆張りで推移していた。このレンジ取引での唯一の支援材料がウクライナ情勢を巡る地政学的リスクのみで、一方の売り材料として、米景気回復による利上げ観測の高まり、ECB理事会での追加金融緩和、この影響によるドル高、さらに中国とインドの需要低迷などが挙げられる。新規の売り材料が出現したわけでもなく、売り材料が再認識されての急落とみるべきである。
 目先的には6月第一週に予定される米国の重要な経済指標と5日のECB理事会が注目される。米景気回復を印象づける強気の米経済指標が示されると考えられ、米ISM製造業景況感指数と米雇用統計がなかでも注目される。さらに、ドラギECB総裁が前回の理事会後の記者会見で、追加金融緩和を示唆しており、それが実施されるかどうか見極めたい。
 こうした一連のイベントを前にして、NY金の下振れリスクは解消されないとみるべきである。連休明けに金ETFが久しぶりに増加に転じたものの、その発表後にNY金は安値を更新するなど、ETFの増加は一時的とみているようだ。

NY金8月ボリンジャー

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