NY金下放れも、下値は限定的か?

 NY金(6月限)が、米国メモリアルデー休場明けに、保合いを下放れた。ここ数ヶ月、200日移動平均線を中心として保合いを続けていたNY金が、一目均衡表の雲のねじれの時間帯に三角保合いを下放れて下げ加速となった。4月の中国の香港からの金輸入が67.040トンと、前月(85.128トン)から減少し、昨年2月以来の低水準となったことや、NY株式高などが嫌気された格好だ。ウクライナ情勢が大統領選挙を経て、新政権とロシアとの話し合いの道が開かれるのではないかとの思惑も一因となっている。

 NY金は、下放れたばかりでチャート上の底打ち感はないが、NY金と逆相関のドル円は反応しておらず、102円台では上値が重い状況。昨晩は米国10年債利回りが下値支持2.5%を割り込み、過去11カ月で最低の利回りの記録更新。債券買いの動き(=利回り低下)だが、高値更新の株価に対する警戒感との見方もあり、住宅市場に関連する経済指標も弱い。米国の長期債の利回りとドル円の動きは連動しており、米10年債利回りの低下は円高要因として意識されそう。NY金が、このまま大きく下落するためには、良い金利上昇と共にドル・株価が上昇していくと言うことが必要であり、6月雇用統計に向けてドル・NY株価の動きに注視したい。NYダウに関しては、1929年の大暴落時とのフラクタルは崩れており、崩れた方向(上昇)に大きく動意付く可能性は残っているが、史上最高値更新が高ければ高いほど、次の崩れに対する警戒化が高まろう。

 ドル円が上昇せずに保合いが継続するなら、NY金の下値も限定的となり、浅押しなら心理的節目の1250ドル、深押しでも1200ドル水準で下げ止まる可能性。1200ドル以下では、高値では見送りしていたアジア勢の買いも出てくるだろう。1200ドルを割り込んで、大きく下げるリスクは、現段階では低いと見る。

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