パラジウム価格高騰の真相

自動車の排ガス触媒などに使用されるパラジウム相場の高騰が続いている。昨年後半は700~750ドル水準で揉み合う展開になっていたNYMEXパラジウム先物相場であるが、5月22日の取引では一時839.55ドルに達するなど、3月以降は連日のように年初来高値を更新する展開になっている。現在の値位置は2011年7月以来の高値になる。

直接的な要因としては、南アフリカとロシアという二大供給国が同時に供給不安に晒されていることがある。現時点で確認されているパラジウム鉱脈は、その殆どが南アフリカとロシアのウラル地方に集中しており、この2カ国を合計した市場シェアは世界全体の概ね8割に達している。

しかし、南アフリカでは1月下旬から続く鉱山ストライキで産出量が大幅に落ち込む一方、ロシアではウクライナ情勢との絡みで輸出トラブルが警戒されることで、今後も安定的にパラジウムを調達できるのかが疑問視されている訳だ。

例えば、英ジョンソン・マッセイ(JM)社が今月に発表した最新の需給見通しによると、2014年の世界パラジウム供給量は昨年の653.2万オンスから617.7万オンスまで、実に35.5万オンス(5.4%)もの減産見通しになっている。南アフリカが前年比-17.0万オンスの226.6万オンス、ロシアが同-14.0万オンスの251.0万オンスとなっており、供給サイドから需給引き締め圧力が強まり易い環境になっている。

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