ファンドの動き

5月20日までの週のファンドの動きを米国商品先物取引委員会による資料から分析すると、
① 取組高が目立って増えている銘柄は、米国債である。10年物米国債は20日の週だけで23万枚もの増加となり三週間で70万枚近く増えている。その他2年物、5年物、15年物、30年物等長期国債も買われている。これまでネット売り残だったこれらの国債はネット買い残に転換している。おそらく、株価が天井に近くなってきたので、株式投資から資金を外して安全資産である米国債に一時避難しているのであろう。これだけ買われると米国の長期金利は上がらない。
② 商品で取組高が増えているのはNYプラチナである。1月以来取組高が減ったのは5週で、増えたのは16週である。ネット買い残は3週連続で増加し4万8702枚と昨年2月野5万枚以来の高水準に伸びている。
③ NY原油は三週連続で大幅に取組高が減少。222万枚が206万枚と1割減っている。どちらかというと買いが増えて、売りが減っている。そのためネット買い残は42万8千枚と再び増え始めている。
④ シカゴコーンは買いが減って売りが増えている。そのため20日の週は前週に比べてネット買い残が▲5万6千枚も減少した。まだ28万枚のネット買い残があるが、20万枚台に落ちたのは3月25日以来2ヶ月ぶりのことである。大豆の買いも減り続けており、13万2千枚になっている。これは昨年11月以来の水準である。
⑤ 為替や株式にはほとんど買う動きも売る動きも、大きな動きが無い。それだけ資金は株式や為替から離れていると言える。
⑥ こうした内部要因から見ると、原油は未だ売りであろう。買い残が多くて今後価格が上がれば売り逃げるはずである。貴金属や穀物は何ともいえない状況である。プラチナは買いが多くなっているが、水準が低いため、まだ増えるともいえる。

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