ゴムはタイのクーデターで神経質な動き

 先週22日夕刻、タイ陸軍のプラユット司令官がクーデターを決行したと発表した。翌23日の東京ゴム及び上海ゴムの動きに注目が集まったが、両市場とも冷静な動きだった。というよりも、情勢を見極めようと売買を手控える向きが多かったと受け取るべきか。

 しばらくは、その動きをめぐって神経質な動きを余儀なくされそうだが、気になるのはゴムへの影響。経済にマイナスになることは間違いなく、夜間の外出禁止令(午後10時~翌朝午前5時)が続くと、ゴム樹からの採液作業(夜中から早朝)に支障が出る恐れがある。一方、政情の混乱でタイ政府のゴム備蓄在庫21万トンの売却が遅れることも十分に考えられる。

 ただ、備蓄在庫の売却は保管料の支払いが滞っていること、品質の劣化(市況対策で2012年10月から2013年3月まで市場から買い上げ)による商品価値の低下を考慮すると、農民の反対に関係なく、比較的早く売却の決定が下されるのではないかと思われる。また、こうした在庫がいつまでもあると、国際天然ゴム価格の低迷が長引く。売却すればその時点でショック安を織り込み、アク抜けを早めるだろうことを頭に入れておきたい。

 さて、当面の東京市場の相場をどう読むかだが、冒頭で述べたように、タイの政情をめぐって神経質な動きを続けるかも知れない。しかし、外出禁止令が解除されればゴム樹からの採液作業に支障がなくなり、ゴムの流通も含めて不安、懸念が取り除かれる。

 そうなると、再び、市場は供給圧迫が再燃するものと思われる。産地では季節的な増産期による供給増加、上海市場では5月16日現在のゴム在庫16万3,000トン、青島保税倉庫在庫36万トン強、東京市場では2万トン弱の在庫がどう処理されるかなどがそれだ。

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