政治ファクターと地政学リスクの高まり

 リーマンショック以降、続いていたNY原油市場とNY株式市場との相関の高い状態が11月以降、崩れている。今年の1月~10月までは、相関係数(-1:逆相関~1:順相関)が0.77と順相関に近い状態であったのが、11月以降は、0.22と無相関に近い状態だ。

 これは、NYダウが欧米のソブリンリスクに上値を抑えられているのに対して、NY原油は、①国際原子力機関(IAEA)が11月8日に発表したイランの核兵器開発疑惑をめぐる報告書を受けた地政学リスクの高まり、②季節的な北半球の需要期入り、③クッシングとメキシコ湾を結ぶ「シーウェイ」パイプラインの石油輸送転換の報道を受けたブレント原油との鞘修正の動き、など独自材料が増えてきたためと想定される。

 足もとは、欧州ソブリンリスクの動向が上値を抑える要因となっているものの、本来ブレント原油と比較して上鞘にあるNY原油の割安状況が続いており、暖房油需要が増加する季節に向け、地政学リスクプレミアムも無視できない事を考慮すると下値も限定的となるか?

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