天然ゴム価格横ばい状態

 東京ゴム価格は5月7日に一時197円と200円を割り込んだところで底打ちして横ばいとなっている。200円以下の価格は2009年10月6日以来4年半ぶりのことであり、尋常ではない価格である。この価格では労働コストも賄えないとの声が産地で上がっており、この価格帯が長く続けば、ゴムの採取を休む農園がでてくるという人もいる。世界のゴム生産の5%を占めるカンボジアでは60のゴム工場があるが、30~40%が休業となっているという。彼らはタイが22万トンの在庫放出を発表したことが価格を下げていると憤っている。同国の1月~3月のゴム輸出量は19,041トンだったが、これは前年同期の15,018トンの約27%増となっているが、金額は3,760万ドルと前年同期の4,120万ドルより約1割少なくなっているという。生産量は最大となっており、輸出量をこれ以上増やすことはできないという。逆に、この価格が続くなら生産を縮小するという。一方、日本のゴム営業倉庫在庫は、例年春先と秋口に増加してそのピークを付ける。5月10日の営業倉庫在庫量は21880トンで、2004年3月末以来の多い数量となっている。一般的には7000トン~8000トンが適正水準と言われているので、現状の2万トン以上の在庫は非常に多い水準だと言えよう。なお、2004年以降10年間の営業倉庫在庫量の変化と東京ゴム価格の間には有意な相関関係は見いだせない。こうした在庫量の多さが市場価格を抑えている。

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