東京ゴムは期近限月の悪さが表面化

 東京ゴムは先週末の16日に再び値を崩し始めた。タイ政府による国家備蓄ゴム20万トンの売却懸念、更には上海ゴム9月限の1万4,000元割れ、世界最大の天然ゴム消費国である中国の景気減速などが相場の足を引っ張っているが、東京市場が低迷から脱し切れないのは、タイから大量の現物を呼び込み、東京商品取引所のゴム指定倉庫在庫が別表のように2万トン弱へ急増したからだ。

 問題は、この大量の在庫がどのようにさばけるのか。過去の例では東京市場がタイRSS3号の輸入採算に比べてキロ当たり50円あるいは60円ほど安くなり、その結果、中国に逆輸出された経緯がある。しかし、現在の当限価格はそうした安値まで下がっていない。また、シンガポール相場を例にすると、欧米のタイヤ向け需要のTSR20がRSS3号よりも40セント弱(国内換算40円ほど)も安値で取引されており、これでは、東京当限が200円大台を割ったとはいえ、超割安感が出にくく、中国にとっても“お買い得”とはいえない。そうなると、東京の在庫が中国に逆輸出される条件は整っていないことになる。

 それでは、『2万トン弱の在庫の行方は…』となるが、結局は東京市場の6月限以降に還流されることになるが、一方でその受け皿がない。大量の在庫が6月限納会で品渡しされて、受け手が無ければ当然価格は下落する。そして、超割安、世界一安いゴムになった段階で初めて中国への逆輸出あるいは、実需筋の現受けの声が出始めると予想されるが、現在はまだ、それ以前の段階であり、市場の下落不安は容易に取り除くことは出来まい。

 当面のポイントは26日(月)の5月限納会がどうなるか。すでに強気グループの買いが存在しないだけに、受け手難は必至で、売方の親引け(買い戻し)によって下値が決まるという他力本願の納会が予想され、どこまで下げるかで、6月限の動向を予測することが可能だ。

ヤフーブックマーク Googleブックマーク はてなブックマーク ツィートする シェアする  ライブドアブックマーク ディスカス

キーワード

 

連記事

 
 
 

新記事