金は買いであろう

 NY金価格は、少し長い週足を見ると、Wを描いて底を確認し、再度、底を確認して上昇基調になりそうに見える。12月31日の底から3月17日の天井にかけて上昇し、その後現在は下落レンジにあるが、3月13日から4月22日までのレンジを終えて4月16日から5月26日までは上昇波動が予測される。大きな波動が出るまではまだ10週間ほどかかるという。
 
 本日の週刊ゴールドは内容が盛りだくさんだったので書けなかったが、中国は戦略的に金を利用しようとしているという海外のブログがあった。米ドルはリーマンショック後のドル紙幣大量印刷により、FRB(連邦準備制度理事会)の資産が急膨張しており、通貨発行量が驚異的に増加し、中国政府が外貨準備として保有する米国債が減価する可能性があるため、中国の外貨準備の拠り所は金にするのではないかという論理である。
 
 原文は長文なので要約するが、中国では中国人民銀行が金の売買を行っており、その管轄下に上海金取引所がある。そこでは、取引所在庫として46カ所に金を保管しており、その量が2013年から急増しているという。また取引所における金の受渡しも増加しているという。2008年の在庫量は362トンだったが、今や1100トンに3倍増となり、受け渡しも月間44トンから212トンに4倍になっているという。昨年4月金価格が暴落して以降、その傾向に拍車がかかっているという。
 
 その裏には中国政府が世界の金を買い集める政策が見えるという。中国は世界一の金生産国であるが、一トンも輸出しておらず、すべて国内で貯め込んでいる。さらに2013年香港は2239.32トンという前年の962.17トンの2倍以上の金を輸入し、大半は宝飾品等に加工されたり、金塊の形で中国に渡り、その一部は上海金取引所に保管されているという。また中国国内では金投資を推奨する宣伝が盛んに行われているという。
 
 要するに、中国の金の需要は、単に中国国民が理財商品や社債のデフォルトを恐れて買うという個人的な話ではなく、国家ぐるみで、ドルではなくて金を貯めるという政策の下に政府、国民が一体となって貯「金」をしているのだという。
 
 これを読んで二つのことを思った。日本人は金投資に疎く、世界中に過去に貯めた金を毎年大量に売却してきた。ここ数年日本は金のスクラップの主要産出国である。目先の利食い売りに踊らされ、長期的資産価値を見失っているのではないかという危惧が一つ。もう一つはそれが政府単位のたくらみであるとすれば、将来中国は金を大量に保有する超大国になり、日本はフローとしての技術に頼るだけで、ストックの無い薄っぺらな国になるのではないかという危惧である。いずれにせよ金は買いであろう。

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