春になって穀物は買いか?

 穀物の季節となってきた。シカゴトウモロコシ価格は1月10日の406.25セントから先週末479セントまで72.75セント17.9%上昇し、シカゴ大豆価格は1月30日の1260セントから先週末は反落したがそれでも1408.7セントと148.7セント、11.8%上昇している。シカゴ小麦は1月29日の550セントから693.25セントに143.25セント、26%も上がっている。
 小麦とトウモロコシは、ウクライナからの輸出が減るのではとの思惑からそれまでのショートポジションが買い戻されたものと思われる。昨年10月29日には12万5千枚も売り長だったシカゴトウモロコシは1月28日にネット買い残に転じ、その後7週連続で買いが増加して28万4121枚のネット買い残となっている。シカゴ小麦は3月4日までネット売り残だったものが3月11日からネット買い残になっている。シカゴ大豆は20万枚以上のネット買い残が2月以降続いていたが、この3週間は売られている。
 ウクライナの問題は心理的なもので、港湾施設は平常通り稼働しており、穀物の輸出に影響は出ていない。ただ、資金面でウクライナ通貨フリヴニャが下落しており、その分肥料価格等が値上がりし、今年の作付に影響が出ると言われている。
 作付けといえば、米国では3月31日に作付け意向面積がUSDAから公表される。昨年12月から2月にかけてのシカゴ大豆価格をトウモロコシ価格で割った比価は過去15年間平均が2.42倍であるのに対し、今年は3.05倍になっている。それだけ大豆が割高となっており、大豆の作付面積が大きくなると予想されている。インフォーマエコノミクス社は、今年の大豆の作付面積は昨年より6.2%増の8130万エーカー、トウモロコシは▲2.2%減の9330万エーカーと予想しており、小麦は▲0.9%減の5570万エーカーである。
 その意味からは大豆価格は3月31日にかけて下落する可能性があり、ファンドの建玉が減っているのもこうした動向を見てのことであろう。
 しかし、大豆の予想期末在庫率は4.5%であり、トウモロコシの12.4%に比べて極めて少ない水準がこの数年続いている。南米からの出荷が終わり、再び北米からの買い付けが始まれば、大豆の在庫はどんどんなくなる可能性があり、その意味では大豆の方が需給はタイトである。
 また、2000年~2013年の3月20日から6月30日までの3ヶ月あまりの期間の価格を見てみると、大豆は平均8%上昇し、トウモロコシは1%上昇している。つまり、夏場に何が起きるかわからないこの時期には穀物が買われる傾向が過去にはあったということである。春から初夏にかけて穀物は買われる傾向がある。

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