週刊石油展望

 先週のWTI原油は前週比3.62ドル高の100.79ドル、ブレント原油は前週比1.34ドル安の106.12ドルとなった。

 前週末14日はIEAが今年の世界石油需要見通しを引き上げたことやクリミアでの住民投票を控えたウクライナ情勢の緊迫化により、WTI、ブレントともに上昇した。
 週明けは、ウクライナ情勢の不透明感はぬぐえないものの、住民投票の結果は予想通りとの冷静な見方が広がるとともに、欧米によるロシア制裁の対象は個人が中心で、ロシアからの原油供給懸念が一旦は払しょくされWTIで1ドル弱、ブレントで2ドル弱の大幅下落となった。しかし翌18日は一転、米2月の住宅着工許可件数が昨年10月以来の高水準となったことで米景気先行きへの期待感が強まるとともに、クッシングとテキサスを結ぶシーウェイ・パイプラインの送油能力が5月にも倍増される見通しが示されたことでWTIは1.5ドル強の上昇。プーチン大統領のクリミア編入条約への署名によりブレントも反発したが、クリミア以外の地域への軍事介入には否定的な意向を示唆したことで、一層の情勢悪化懸念はひとまず和らぎ、戻りは抑えられた。19日のEIA統計では原油在庫が予想以上に増加するも、クッシング在庫は減少し2012年1月以来の低水準となったことでWTIが続伸した一方、ブレントは米製油所のメンテナンスがピークを迎える中でガソリン在庫の減少が予想を下回ったことなどから製品安もあって軟化、一時2月上旬以来の105.71ドルまで下押しされた。

ヤフーブックマーク Googleブックマーク はてなブックマーク ツィートする シェアする  ライブドアブックマーク ディスカス

キーワード

 

連記事

 
 
 

新記事