超高層ビルの呪い

昨年「中国でバブルが崩壊した場合、貸し倒れ損失が最大18.6兆元(約300兆円に上がる可能性)」と試算したゴールドマンサックスは、既に「中国工商銀行」の全ての持ち株を売却、アジアで最も成功したビジネスマンの一人と言われる香港の李嘉誠氏率いる長江・和記黄埔グループも昨年から中国国内の不動産や資産を売却するなど、バブル崩壊に備えた動きは始まっている。シャドーバンキング問題は、リーマンショックと違い、中国国内での資金循環で、レバレッジもかかっておらず、中国政府がコントロールでき、大きな波乱はないとの楽観的な見方もあるが、リーマン・ショックも、サブプライム・ショックが世界恐慌に発展することはないと言った楽観論が出た矢先に起きた事を忘れてはならない。債権の帝王ことビル・グロスも今年1月「中国の理財商品のデフォルトは回避された?2008年に聞いたような話だ。あなたのお金に十分注意しなさい」と警告している。日本の不動産バブル崩壊によって発生した不良債権は約100兆円、リーマンショックでの3兆ドル(約300兆円)と比較しても、バブル崩壊時の不良債権は大きくなりそうである。この中国危機に加えて、ウクライナ情勢の緊迫化など、金融市場の上値を抑えている要因は、直ちに解決できる問題ではなく、これから始まっていく問題との認識を持った方が良いであろう。中国・韓国経済の減速から、国内から外に関心を向けるための反日政策も継続と見た方が良く、アジア地区の地政学リスクも高まる事はあっても、なくなることはない。世界的にキナ臭さが徐々に増している中、「安全資産」としての金(GOLD)の見直し買いは継続するだろう。リスク回避の流れの中で一時的に売られる局面もあろうが、押し目は他商品と比べていち早く買い拾われる流れとなりそうだ。足もとの調整の動きも、200日移動平均線を上抜いた後の急伸に対する調整の域を越えず、1200ドル割れ水準で大底を確認した金(GOLD)は、新たな天井へ向けて動き出している。

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