金価格は調整安となるか?

 金価格は調整安がありそうと波動理論の専門家はおっしゃっている。彼によると2011年9月の高値からのエリオットの第5波動が12月31日に終わっており、第6波動に入っているが、2月3日~3月20日までの高値圏は2月26日で終わり、その後3月13日~4月22日までの安値圏に移行するという。

 他の金アナリストの意見は分かれている。強気の意見はロシアによるウクライナへの軍隊介入は今後、欧米とロシアの対立を産み、地政学的リスクとして大きな影響を世界経済に及ぼすとの見方から、中国の金需要は、シャドーバンキング破綻懸念により金に資金を移す動きが出るというものがある。

 中国に関しては、人民元が9日間で1%近く下落し、長らく上昇を続けてきた元高が一気に縮小した。上海総合株価指数も2月20日から26日の間に2177.9から2014.3まで▲163.6▲7.5%下落している。この人民元下落は中国人民銀行の仕組んだことであり、海外からの投機マネーの流入を抑えるためだとの説があるが、中国は3月5日の全国人民代表大会を前に、習近平政権の指導力が問われる事となっている。江沢民一派の排除がなかなか進まず、各部署における腐敗もますます進んでおり、これに対する人民の批判が相次いでいる。3月5日は習政権にとっては正念場となっている。これらの地政学的リスクは金上昇要因となるだろう。
 
 一方、下落要因は同じ中国では急激な元安は金の国内価格を押し上げ、インドのルピー安と同様に、国内金需要の伸びを見合わせさせるという。昨年1年間でNY金価格は、1,695ドルから1181ドルまで▲514ドル、30%下落したが、インドルピーは54.23ルピー/ドルから61.80ルピー/ドルまで10.5ルピー/ドル▲20%下落しており、金価格はインド人にとっては▲10%しか下がっていない。

 金価格が今後安くなると見通すアナリストには金融アナリストが多い。それは、ドルの金利が年内に高くなり、ドル高となって金安になるという論理である。10年物米国債利回りは3月3日現在2.601%であるが、これが4%に上昇すると金価格は800ドルになるという。

 少なくとも、金価格はどんどん上がっていくという見通しは聞かれない。

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