NY金、地政学的リスクを背景に一段の上昇トレンド形成へ

 ウクライナ情勢を巡る地政学的リスクが高まりをみせ、NY金の堅調地合いを後押ししている。親ロシアの大統領が追放され、EU寄りの新たな内閣が発足したこともあり、地政学的リスクの解消も手伝って、1345.6ドルまで急伸していたNY金期近4月限は1332.3ドルまで大きく値を消す場面もみせた。その後は1330ドルを挟む、一進一退の値動きをみせている。
 ところで、イエレン米FRB議長の議会証言が27日に行われ、量的緩和の継続的な縮小を実施する予定を示唆している。ここにきての米経済指標の悪化は寒波による影響として、寒波後の米景気の回復に期待を寄せており、現時点での縮小緩和のペースの鈍化の可能性はまた後退したといえる。長期的には金相場の重石になるとみられるものの、ここにきて金ETFの増加傾向もみられるなど、弱気な材料を織り込みつつ、NY金の上昇傾向はまだ続くとみる。
 注目は3日に発表される米ISMの製造業景況感指数である。前月は予想以上に弱気な数字となり、それまで1240ドル台で推移していたNY金は一気に1260ドル台に水準を切り上げる動きをみせた。
 また、中国の弱気な経済指標の発表も予定され、中国の影の銀行の破たんの可能性も想定されるなど、金融市場のリスクが付きまとうことになる。

NY金200日移動平均線

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