基調転換!200日移動平均線突破(NY金)

 NY金(4月限)が、約1年ぶりに200日移動平均線を上抜いてきた。200日移動平均線の攻防を繰り返しながら、売り方に軍配が上がり、下げが加速したのが2013年2月だった。これ以降、NY金の弱気相場が確認され、2011年9月高値の天井説が強まったが、この流れに変化が出始めている。

 年明け以降、米国のマクロ経済データが予想より下振れるものが多くなってきた事で、米連邦準備理事会(FRB)の資産購入規模の縮小ペースの減速や、2015年後半とされるゼロ金利政策解除の時期の後ずれ観測が意識された事で「通貨の顔」としての金が買われている。
 さらに、中国のシャドーバンキング問題が、債務不履行(デフォルト)懸念と言う格好で表面化したことで、「安全資産」としての金にも注目が集まる格好だ。中国は2009年4月に前年末の数字として、それまで600トンという金準備の数字を突然1054トンまで増加したことを発表し、当時のNY金の上値抵抗であった1000ドル突破の原動力となりました。中国人民銀行(中央銀行)は、この発表以降、保有金の増減を公表していないが、中国国務院の通貨担当者は中国の金保有量を「3~5年以内に6000トンに、8~10年以内に1万トンにする」との意向を2011年に表明しており、香港経由での中国への輸出量が過去最高を更新している現状を考慮すると、2009年同様、突然の大幅保有残高増発表リスクが存在している点には注意を払いたい。国家としての保有積み増しに加え、シャドーバンキング問題を背景とした国民の金保有願望もさらに高まっている感触だ。

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